2020年度 理事長所信
(一社)久留米青年会議所
理事長 浅 野 佑 志
「追究」
~魅力あるJCへ~
はじめに
私達は青年会議所で訪れる多くの機会、そこで共に活動する多くの仲間との出逢いにど
れだけ魅力を感じながら活動できているだろうか。
青年会議所という機会を得て、多くの仲間と出逢い、多くの時間の中でたくさんの絆を
深めていく中で、それぞれの魅力に触れ、惹きつけられ、自分自身の魅力をさらに高めて
いく、そんな日々を過ごせているでしょうか。市民意識変革団体として自らが発信源とな
り周りの人々を惹きつけ、明るい豊かな社会の実現に向けて活動する私達は、自分達の活
動に誇りを持ち活動できているでしょうか。目の前の活動に日々を追われ、訪れる多くの
魅力に触れていることを実感できないまま活動を続けることは魅力的な団体、久留米青年
会議所と言えるでしょうか。
昨年、久留米青年会議所は創立65周年という節目を迎えました。これまで長い年月を
重ね多くの先輩方によって時代に合った運動や活動を展開し、ここまで築き上げられてき
ました。それぞれの時代における課題を解決するべく様々な活動を行ってきましたが、久
留米青年会議所はいつも自分のためだけでなく、社会のため、周りの人のため、そして、
何よりも共に活動する仲間の心を大切にしてこれまで歩んできました。
しかし、今一度足元を見つめ直してみてください。青年会議所は誰のためにあるのでし
ょうか。活動するわれわれ会員一人ひとりのためにあるものだと思います。そうであれ
ば、会員一人ひとりが楽しさと充実感を味わいながら活動していかなければなりません。
自身が豊かでなければ周りの人々を豊かにすることは決してできません。われわれが楽し
さと充実感を味わい活動することが、久留米青年会議所の魅力向上となり、未来永劫続い
ていく団体としての礎となるのです。
久留米青年会議所にはいろんな魅力を持った人財が溢れています。同じ方向を向き、同
じ目的を持ち、足並みを揃えて起こす様々な運動・活動、そして満足することのない自己
修練や妥協のない組織運営の中で、仲間と刺激し合いながら、自身の魅力をさらに磨いて
いく。他人を思いやる心を大切にし、仲間だけでなく、まちのこと、未来のことを思い描
きながら、自分自身の更なる可能性を拡げていく。そんな互いに魅力を引き出し合いなが
ら行っていく活動こそが魅力ある運動を生み出し、周りの多くの人達を惹きつけることが
でき、明るい豊かな社会を創造していける存在になるのです。久留米青年会議所はどの団
体よりもその存在になることができる団体であり、そうあってほしいと強く願います。
未来のJCへ繋ぐ
多くの仲間が集う久留米青年会議所ですが、在籍に限りがある以上、常に新しい仲間を探
し、志高き仲間を増やしていかなければなりません。会員拡大活動は私達の最大の継続事業
であります。そのためには、私達が持つ多くの魅力を発信し続けていかなければなりません。
この活動は自分達のため、そして久留米の明るい未来のためであることを認識し、会員一人
ひとりが自らの手により自らの魅力を存分に伝えることができるよう、全会員へ会員拡大
への意識の向上と責任感を醸成し、取り組んでいかなければなりません。会員一人ひとりの
魅力、そして青年会議所の魅力、各々の魅力を存分に伝えることで、共に活動する新しい仲
間を迎え、一人でも多くの同志が集まることでさらに多くの魅力が集まる団体となり、久留
米においてまちづくり、ひとづくりを行う団体としてあり続けることができるのです。共に
活動する魅力ある多くの仲間が集まれば、必ずや久留米を明るく照らす存在となるのです。
JAYCEEへの成長
新しい仲間となり共に活動していく同志としての絆を育んでいくための土壌、アカデミ
ー委員会が久留米青年会議所にはあります。そこでは青年会議所の基礎や礼儀・礼節を学び、
今後の青年会議所活動が素晴らしいものになるよう育んでいかなければなりません。厳し
い中にも楽しみながら学ぶ環境を構築し、苦しいときも楽しいときも互いに助け合い、皆で
一つのことを達成する歓びを分かち合える仲間を作っていくようJAYCEEとなるため
の一年間にする必要があります。入会して、見たことや聞いたことや、行動して感じてきた
ことが青年会議所の魅力となり、今後の活動への意欲へと繋がっていきます。また、アカデ
ミーが明るく元気に輝く姿を発信することは、先輩会員においても新たな活力となり、その
盛り上がりは会全体へと波及していきます。JAYCEEとして新しい希望がやがて成長
を遂げることで、久留米青年会議所の未来を創造していく人財となることができるのです。
未来の魅力を創造する
私達は市民意識変革団体として、明るい豊かな社会を創造していくために歩み続けなけ
ればいけません。久留米青年会議所だからこそできるオリジナリティ溢れた魅力あるまち
づくりを創造することで、久留米のまち、そして市民を惹きつけながら多くの人達を巻き込
む新たな運動を展開し続け、まちから求められる存在であり続ける必要があります。私達は
元気と活力ある久留米の創造を目指してこれまで多くのまちづくりを行ってきましたが、
そのどれもが久留米にとって魅力的なものであり、様々な魅力的な運動を展開し久留米青
年会議所の存在価値を高めることで、少しずつまちから必要とされ市民から求められる存
在へと発展成長していきました。私達が存在していく上で、様々な社会問題・課題を解決す
るべく時代に合った久留米青年会議所らしい魅力的なまちづくりを展開し続けることが、
これからも多くの市民を魅了し必要とされる久留米青年会議所の価値を高めていくのです。
子ども達の未来のために
このまちの未来を思い描くには、未来を創造していく子ども達の存在は欠かすことがで
きません。それは、明るい豊かな社会の実現を目指す私達にとっても同じであり、次代を担
う子ども達に何を伝え、何を残してあげられるかを、しっかりと考え行動する責任がありま
す。私達は子ども達の健全な育成を行い、次代を担う子ども達が明るい未来を思い描くこと
ができるよう導いていくことが必要です。まちづくりを行う久留米青年会議所は未来への
懸け橋となり、子ども達にとってワクワクドキドキするような場を創り出し、将来の可能性
を引き出せるような機会を与えなければなりません。私達が創り出す場での経験が、子ども
達に影響を与えるような大きな経験となれば、子ども達一人ひとりへの未来の可能性を探
るための一助となることができ、そこで大きな経験を得た子ども達はやがて大きく成長し
羽ばたいていき、次代を担う新しい手によって久留米の明るい未来を創造していくのです。
JCの魅力を探究する
青年会議所は単年度制であり、毎年新しい組織が生まれ、それぞれが新しい運動を展開し
ていきます。より良く一年間のスタートダッシュを切るためにも、まずは各グループの運
動・活動を全会員で共有することが必要です。久留米青年会議所にはそれぞれがたくさんの
魅力を持った人財が溢れており、その魅力が集まることで魅力的な運動を発信することが
できると言えます。会員一人ひとりの魅力を見つけ輝かせることがより大きな魅力へと繋
がります。また、久留米青年会議所の魅力を周りへと指し示していかなければいけません。
私達の持つ多くの魅力を、青年会議所が持つネットワークを活かして運動へと昇華させ、周
りの多くの人達へ久留米青年会議所の魅力が伝わるよう運動を展開していかなければなり
ません。自分達の魅力を発信することで、おのずと久留米青年会議所が魅力的な団体として
周りからも認知され、人々を魅了しこれからも必要とされる団体へと繋がっていくのです。
ビジネスの機会
青年会議所で掴むことができる4つの機会の一つとしてビジネスの機会があり、日本全
国、世界各国のメンバーと出逢うことができ、新しいビジネスの機会が与えられます。私達
は各々が会社の看板を背負っている一人の青年経済人として活動をしており、活動の中で
個人のスキルアップだけでなくビジネスチャンスを拡げることが求められています。これ
から先、企業としても既存のビジネススタイルだけでは生き残れず、これからの時代に求め
られるのは、仕事のやり方ではなく見つけ方であり、新しいビジネスのつくり方を考えるこ
とが重要です。JCで出逢う仲間は、会社は違えども同じような立場で活躍するメンバーが
多く存在します。ビジネスの始まりは出逢いであり、異業種から学ぶアイデアや、ビジネス
パートナーとの新しいビジネスの創造など、JCでのネットワークを最大限に活かして自
ら掴みにいくことで可能性は無限大に拡がり、青年経済人として資質向上ができるのです。
まちの魅力を体感
私達が久留米青年会議所にいるからこそ体感できるもの、それはまつりです。歴史ある鬼
夜、活気ある水の祭典くるめを体感できるのは貴重な機会です。まちのたからに触れること
でこのまちで暮らすことに改めて誇りを感じ、感謝し、自分たちの活動する意義を考えなけ
ればいけません。そして、久留米の伝統であるまつりを体感する一方で、久留米青年会議所
の伝統もそこにはあります。このまつりを支える多くの地域の方々や、JCを支えてくれた
先輩方、そして共に活動する会員、すべてに感謝しながら、全会員でまつりを盛大に盛り上
げることが私達の使命です。久留米青年会議所が一枚岩となり、まちの魅力を感じながら元
気に久留米のまつりを盛り上げる存在でなければなりません。これまで紡いできた伝統を
胸に、会員一人ひとりが思いを背負い久留米九千坊で勢いよく駆け回ることで、活気溢れる
久留米の更なる発展の原動力となって、久留米の元気を発信し続けることができるのです。
会員交流
私達の運動・活動の根源は会員同志の絆です。同じ方向を向き、同じ目的を持ち、足並
みを揃えて起こす様々な運動・活動、これこそが久留米青年会議所の最大の強みであると
考えます。久留米青年会議所が大切にしてきた、ひとの心がわかる心を育みながら会員同
志の絆を深め、互いの魅力を感じながら自身の更なる魅力を磨く、そんな会員同志の交流
を持ち、大きな運動を展開するための礎を築いていかなければなりません。久留米青年会
議所にはいろんな魅力を持った人財が溢れています。多くの時間の中で深く付き合うこと
で人となりを知り、それぞれの魅力に触れ、感じることが自身の大きな成長へと繋がって
いきます。そして、私達をいつも支えてくれている家族や身近な人へ感謝しながら会員と
の交流、家族との交流を深めることが大切です。会員同志の繋がりを強固にして、思いを
一つにすることで、これからも力強く魅力的な運動を発信し続けることができるのです。
会の運営
企業も含めて多くの団体がある中で、組織の中には基盤となる組織があります。久留米青
年会議所の中においては、会務運営グループがその役割を担っています。組織活動を成功さ
せるためには、妥協のない組織運営が必要になります。会全体の組織運営を担い、会議の運
営や出欠の取り纏め、各種大会への参加促進、情報発信、財政管理やコンプライアンス、多
くの役割を担い、会の下支えをする基盤があるからこそ、効率的・効果的で有意義な活動が
できるのです。また、組織を司る会務だからこそ、会全体を明るく照らす存在となり周りへ
伝播させることで、私達の活動一つひとつをより活気あるものへと導くことができます。会
を運営していくには多大な労力を要しますが、そこにはいつも、助け合いの精神、忘己利他
の精神が存在します。会を担うことにプライドを持ち、妥協のない組織運営を行うことが私
達の運動の基盤となり、会がより力強く魅力的な運動を発信していくことができるのです。
おわりに
青年会議所には、これまでの自分が経験したことのないフィールドが無限に拡がってお
り、その機会を自分の意志で掴むことができます。そこには自分一人だけでなく多くの仲間
が集っており、自分の可能性を拡げるための機会があります。自分自身を高めるための修練
があり、社会のため、まちのため、ひとのために奉仕をし、その中で多くの仲間と切磋琢磨
することで友情が生まれます。青年会議所で得ることができる本気の経験こそが、ひととし
ての魅力が磨かれ、ひとの心を知る、強くたくましいリーダーへと成長させてくれます。
それぞれが会員一人ひとりの魅力、そして青年会議所の魅力を追究しながら活動するこ
とは、会員同志のひととの繋がりがさらに強固なものとなり、それぞれが互いに助け合い楽
しく活き活きと活動することでまちの明るい希望、そして求められる存在となり、未来の明
るい豊かな社会の実現に繋がっていくのだと確信します。
魅力ある人が多く集う団体、それこそが青年会議所という団体です。
会員それぞれが魅力を感じる団体でありたい、会員にとって、久留米にとって、未来に
とって、魅力ある団体でありたい、一人ひとりがより魅力ある人を目指し、これからも魅
力ある久留米青年会議所であり続けたい、そう思います。
互いの魅力を引き出し合いながら、会員にとって、そして久留米のまちにとって魅力あ
る存在となる久留米青年会議所であるために。